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東西南北舎

東西南北舎は東西南北人の活動に伴い生成したテクスト群の集積地である。「東西南北人」は福岡の儒者亀井南溟が秘蔵した細川林谷篆刻の銅印。南溟の死後、息子の亀井昭陽から、原古処、原釆蘋、土屋蕭海、長三洲へと伝わり、三洲の長男、長壽吉の手を経て現在は福岡県朝倉市の秋月郷土館に伝承されたもの。私の東西南北人は勝手な僭称であるが、願わくば、東西南北に憚ることのない庵舎とならんことを祈念してその名を流用させて頂いた。

   

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江藤新平伝―奇跡の国家プランナーの栄光と悲劇 星川栄一著(新風舎 2003年11月)

 著者の来歴が不明である。
 随分以前に購入した本だったのだが、ずーっと読まずに放っておいた本である。
 著者あとがきによると、毛利敏彦の「江藤新平」と鈴木鶴子の「江藤新平と明治維新」を底本として江藤の業績を読みやすくまとめたもののようである。
 確かに読みやすく、所謂俗説の「征韓論を主張して敗れ、下野し、不平士族を率いて佐賀の乱を起こして処刑された人」としか認識していない人がこれを読めば一驚する本だと思う。
 著者は純正の江藤ファン(かくいう私もその一人のつもりだが)のようで、官僚としての江藤が如何に優秀で、時代の遥か先を行ったスーパーテクノクラートであったについてを記述している部分は少々筆が走りすぎの感を否めないが、伊藤博文の策謀により明治六年の政変を迎え、大久保利通に陥れられ佐賀の乱の首謀者に祭り上げられ、ついには不当な暗黒裁判により殺されるくだりは、なかなか読ませる文章になっている。
 江藤新平を知らない人は、是非読んでみてほしい。
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東西南北人(中島久夫)
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