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東西南北舎

東西南北舎は東西南北人の活動に伴い生成したテクスト群の集積地である。「東西南北人」は福岡の儒者亀井南溟が秘蔵した細川林谷篆刻の銅印。南溟の死後、息子の亀井昭陽から、原古処、原釆蘋、土屋蕭海、長三洲へと伝わり、三洲の長男、長壽吉の手を経て現在は福岡県朝倉市の秋月郷土館に伝承されたもの。私の東西南北人は勝手な僭称であるが、願わくば、東西南北に憚ることのない庵舎とならんことを祈念してその名を流用させて頂いた。

   
カテゴリー「アニメーション」の記事一覧

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ウィッチハンターロビン

 10年前の旧作であるが、これも魔法少女モノである--マドマギとは大分毛色が違う作品ではあるが。
 本作はErgo Proxyの村瀬修功の初監督作品、ダークなゴシック調の画面構成は既にErgoのそれを彷彿とさせるものがある。
 ただし、オープニングについては、マドンナの"Take A Bow"のPVをトレースしたようなモノで、パクリとして騒がれたようである。
 基本的なモチーフは、狩るものと狩られるものとの反転とそれに伴う苦悩というお決まりのものだが、それなりに重厚な構成で、観る者を飽きさせないうまさがある。この辺の構成は魔法少女モノというよりは、ヴォクトの「スラン」のような古典的なESPモノを想起させる造りとなっている。
 実際、結末のつけ方は、SF的な色合いが強い作品となっている。
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魔法少女まどか☆マギカ

-僕と契約して魔法少女になってほしいんだ。 byキュウべい

 本作は、魔法少女ものという意匠をまとって今に甦った、新たなファウストである。
 まったく、恐るべき魔法少女アニメである。
 前評判の高さはある程度見知っていたが、これ程とは期待していなかった。遅ればせながら全12話を連続視聴したのだが、シナリオの構成も映像の水準も見事であり、文句のつけようがない。
 ここには現実の残酷さと闇の深さ、それゆえの希望の美しさが余すところなく描かれている。主人公はファウストのように「時よとまれ、お前は美しい」と嘯くわけではないが、物語構成の終局において、正にファウスト的な展開を遂げてみせる。
 本作はいわば童話なのだが、真の童話が、常に現実の残酷さをその中心に据えていることを考えれば、これは戦闘美少女変身もののアニメーションというジャンルが辿り着くべくして到達し得たひとつの頂きとして、当然の帰結なのかもしれない。

 制作はシャフト、監督は新房昭之である。ゼロ年代後半から旺盛な創作活動を展開しているユニットだが、この組み合わせでは初のオリジナル作品という触れ込みでもある。
 西尾維新原作の「化物語」も見事な映像化だったが、まさかオリジナルでこれ程の作品を創り上げてしまうとは、新房監督、おそるべしである。

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プロフィール

HN:
東西南北人(中島久夫)
性別:
男性
自己紹介:
なお、本ブログに関するお問い合わせ等につきましては、以下のメール・アドレスまでお寄せください。
island04jp@gmail.com

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